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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 「注意欠如・多動症(ADHD)」の人の特性は、忘れっぽくて物事に集中できない「不注意(注意欠如)」、じっとしていられない「多動性」、考える前に行動してしまう「衝動性」の3つに大きくわけられます。ただし、これらの特性が均等に現れるわけではなく、不注意(注意欠如)の特性が強く現れる「不注意優勢型」と、多動性、
衝動性の特性が強く現れる「多動・衝動性優勢型」、3つの特性のすべてが現れる「混合型」にわけられます。また、男性は多動・衝動性優勢型、女性は不注意優勢型が多い傾向が見られます。
幼児期は、多動性と衝動性が目立つため「活発な子」といったように肯定的に見られることもありますが、学齢期になると授業中に立ち歩く、忘れ物が多い、順番を守れないといった行動をしてしまうようになります。そのため、否定的な目で見られることになり、クラスで孤立してしまうケースが少なくありません。
ただし、年齢を重ねるにつれて問題となる行動が落ち着いてくることがほとんどです。その一方で成人しても問題行動が続くケースもあり、その場合は自分の問題行動や失敗が強く認識できるため、精神疾患などの二次障害を発症してしまうケースもあります。
出典:『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修 : 湯汲英史