伊藤沙莉、子役時代からの仲・福田麻由子と息ぴったり? お互いの成長に感慨「心底尊敬してる」

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 女優の伊藤沙莉、福田麻由子が25日、都内で行われた映画『蒲田前奏曲』の公開記念舞台あいさつに登壇。
 本作は、蒲田出身の女優・松林うららが企画・プロデュース。4人の監督が各自の手法で、売れない女優・マチ子の眼差しを通し、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人との交わりを介在しながら描く連作長編となる。
 大学時代の友人5人の女子会がテーマの「呑川ラプソディ」(穐山茉由監督)で、伊藤はキャリアウーマンの帆奈を、福田は婚約を発表する麻里を演じた。
キャリアウーマンという役どころについて伊藤は「帆奈は、一見、強いそれこそキャリアウーマンと呼ばれる女性。本人も言っていますけど『1人で生きていける』というタイプの女性に見られがち。ですけど心底そう思っている人もいれば、それでなんとか柱を作っている人もいると思う。一概に強いのではなく、逆に弱いんじゃないかなみたいなところが少しだけでも垣間見えたらなと意識しました」と役作りを語った。
 女子会のシーンではド派手なドレスを着用している。「私が勝手に思っているだけですけど、帆奈が一番、隠している。誰よりも色使いや柄がバンと行っているのに、そこは隠すんだ、みたいな。帆奈を描く上でわかりやすい衣装だな思いました」と振り返る。「自分の意見とか、バンバン自分の色を出すくせに隠したいところは隠す」と帆奈について語りながら「でも、それでいい。ちょっとした臆病な部分が衣装に表れていたんじゃないかな」と思いを巡らせる。
 一方、帆奈と相反する価値観を持つ麻里を演じた福田は「沙莉をどれだけイライラさせるかを楽しんでやっていました」とニヤリとし、伊藤も「超イライラしました」と返して笑わせた。
 2人は過去にドラマ『女王の教室』や『霧の火』で共演している。本作は女子校時代の友だちとアラサーになってから再会する。現実と重なる部分もあるのか問われると福田は「小学校の幼なじみみたいな感じ。今も不思議な気持ちになる」としみじみ。そして「15年前に共演した時から本当に尊敬している。久しぶりにあったけど役者さんとしても、人としても変わっていない。私が尊敬していた沙莉が、そのままいてくれて、すごくうれしい」と話す。
 「少し照れますね…」と話す伊藤だが「言ってくれたからお返しというわけではなくて、私も心底、尊敬していた。タイミングが合って、パッと会った時に『今、こうなんだけど、どう思う?』とポロッと言ったことに対して、すごくしっかりされているのに、すごくふんわりしゃべる。ふわふわしているげど芯のある言葉で私の揺らいでいる心に答えくれる方。それが、ある意味で強いな、かっこいいなと思った」と感謝。そして「大人になって会って、対照的な性格の役で一緒できたのは楽しかったですね」と感慨深げに語っていた。
 そんな仲良しトークの直後に話題が触れれた川添野愛は「15年を超えたいい絆の話の後は…」と苦笑い。伊藤と福田は「親しいわけじゃない!」「そんなに仲がいいわけじゃないから!」と必死にフォローし、会場を和ませていた。
 舞台あいさつには、瀧内公美、松林うららも参加した。