オスより強い「肉食女子」な鳥たちの生態【どうぶつトリビア】

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人間界の恋愛では、積極的な「肉食女子」が注目を集めていますが、実は鳥類のなかにも肉食女子が存在します。恋愛から子育てまで、驚きの生態を見せる2つの鳥をご紹介しましょう。
【その1】タマシギ
日本では本州中部以南の水辺に生息する、体長25センチほどの留鳥(季節的な移動を行わない鳥)。
鳥類では珍しく、メスの方が美しい鳥で、オスの見た目は地味。繁殖期にはメスがオスに求愛し、出産後の抱卵と子育てはオスの役割。シングルファーザーとして育児に奮闘する「育メン」のオスに対し、メスは出産後もほかのオスを渡り歩く一妻多夫制。
【その2】ハクトウワシ
アメリカ合衆国の国鳥にもなっている、精悍(せいかん)で勇ましい鳥。実はメスの方が体格が大きく、気性も荒いです。求愛行動では、空中でお互いのカギ爪を握り合い、キリモミしながら落下してきずなの深さを確かめ合います。地上寸前で手放しますが、失敗して河川に落下してしまうことも……。まさに命がけ、恐怖の愛の告白です。
強くてたくましい鳥のメスたち。その生態から、「肉食女子」を目指す人間の女子も学べる点があるかも!?
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。