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※ 視聴回数は1日1回更新されます。ヒトに近いとされる霊長類の動物たち。彼らの恋愛事情は人間とどこが同じでどこが違う？
【ゴリラ】～オスは「草食系」、メスは「肉食系」～
霊長類最大・最強に見えるゴリラ。しかしオスは恋愛に奥手で、好きなメスの目を見ることもできないほど。じれったいメスは、オスの視界に入るようにわざと周囲をうろつくなど積極的です。
メス同士のライバル心は激しく、オスの奪い合いで三角関係になることもしばしば。このときも、オスはただオロオロするばかりです。
【チンパンジー】～「キス」の文化を持つ動物～
ヒトと同じく、恋人同士や親子でもよくキスをするのがチンパンジー。口をとがらせるのは、幼児が母親にお乳をねだる表情。大人のチンパンジーが口をとがらせるときは、「甘えている」状態でもあるのです。
「口」というかまれると危険な部分を近づけるのは、信頼やきずなの深さを確かめ合う行為。彼らのキスは高尚で慈愛に満ちた行動なのです。
【ニホンザル】～付き合うオトコでオンナが上がる!?～
オスは直接的な権力争いで群れの優劣が決まりますが、メスは「順位の高いオス」とカップルになると自動的に自分の地位が上がります。
表面的にはこのような男社会ですが、派閥の大きさや結束にはメスが重要なカギをにぎっています。野心のあるオスは、日ごろから権力のあるメスに気配りと根回しを欠かさないとか。
男女関係も恋愛行動もさまざまな霊長類たち。あなたが親近感を覚えたのは、どの動物？
■監修：新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」（永岡書店）、「いきもの寿命ずかん」（東京書籍）、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」（辰巳出版）など。近作、映画「アース：アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」（主演・高橋一生）監修。