箱根駅伝コース紹介 復路10区

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正月の風物詩、箱根駅伝。東京・大手町~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走です。1920年(大正9年)に日本マラソンの父として知られる金栗四三らの「世界に通用するランナーを育成したい」との思いで創設されました。
大学生ランナーたちが激闘を繰り広げるコースを区間ごとに徹底解説。区間の特徴や勝負どころなどのポイントをわかりやすく伝え、過去の名勝負なども紹介します。
監修:谷口浩美(箱根駅伝では3年連続6区を快走。世界陸上競技選手権大会金メダル・宮崎大学特別教授)
最終10区のポイントはスピードに乗って落ち着いて走ることができるか、そして銀座・日本橋のメインストリートで冷静でいられるのかというところにあります。10区は崩れない信頼あるランナーを選ぶ大学が多く、シード権争いの状況がはっきりしてくるためプレッシャーは大きい区間でもあります。六郷橋を駆け上がり、多摩川を超えると2日間、合計200kmを走ったたすきが東京都へ戻ってきます。フラットな道が続く京急線沿いを北上ランナーたちの息詰まる駆け引きが見られます。北品川駅付近から箱根駅伝最後の上り坂です。新八ツ山橋を曲がると都心の巨大ビル群が目に飛び込んできます。箱根駅伝はクライマックスへ。坂を下れば残り9kmコは平坦なため、
シード権争いに絡む大学は勝負どころとなります。泉岳寺で最後の給水では、裏方に回った選手に監督から労いの言葉がかけられるシーンも見られます。残りは3km復路は日比谷駅から馬場先門を右折し、ランナーたちは東京駅周辺の目抜き通りを駆け抜けます。
いよいよ2日に渡りチーム一丸となって、つないできたたすきを巡るドラマが結末を迎えます。鍛冶橋通りを曲がって中央通りから、立ち並ぶ巨大商業ビルを横目に日本橋へ。日本橋三越本店の立つ交差点を曲がるといよいよ大手町。ラスト1km。監督からは最後の声かけが行われます。仲間が待つフィニッシュへ。気負いと気温の上昇で思わぬアクシデント、逆転劇が起こることもあります。
最後の最後まで目が離せない箱根駅伝。今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。