箱根駅伝コース紹介 往路4区

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正月の風物詩、箱根駅伝。東京・大手町~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走です。1920年(大正9年)に日本マラソンの父として知られる金栗四三らの「世界に通用するランナーを育成したい」との思いで創設されました。
大学生ランナーたちが激闘を繰り広げるコースを区間ごとに徹底解説。区間の特徴や勝負どころなどのポイントをわかりやすく伝え、過去の名勝負なども紹介します。
監修:谷口浩美(箱根駅伝では3年連続6区を快走。世界陸上競技選手権大会金メダル・宮崎大学特別教授)
箱根駅伝の往路の終盤に向けむけて重要な4区。20.9kmの道のりです。往路優勝ゴールに向けてへ平坦な前半でいかにタイムを伸ばせるか、2017年から伸びたラスト2kmの坂がポイントになります。4区は大磯駅を通り、国道1号線へ。この交差点付近にある鴫立庵は俳諧道場として名高く、「湘南」という呼び名の発祥地として知られています。また、大磯駅周辺は大隈重信や、陸奥宗光など維新の志士たちが別邸を構えていた場所。ランナーたちが通る東海道松並木は今なお江戸の風景を思い起こさせてくれます。二宮駅を過ぎたあたりでランナーたちの目の前に相模湾が広がり、4区はいよいよ後半に入ります。前半は平坦なコースが続きますが、後半は細かなアップダウンが続き、スピードが出にくい区間です。また、2017年に18.5kmから現在の20.9kmに延長され、小田原駅を越えておよそ2km最後に急坂が待ち受けているコースに変わりました。区間記録は青山学院大学の吉田祐也選手で1時間30秒。2位でタスキを受け、東京国際大学を抜き去りました。この区間で2分以上の差をつけた吉田選手は青山学院大学優勝に大きく貢献。
このことからも、山登りの5区へどれだけ優位にタスキを渡すことができるのか、肝となる区間です。