M・A・O、やりたいゲームが多すぎて悶絶!? 自身の役どころについても解説

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WOWOW開局30周年記念として、30日の午後8時から放送・配信される神山健治監督・脚本による新作長編アニメ『永遠の831(はちさんいち)』の先行試写イベントが15日、都内で開催。声優を務める斉藤壮馬、M・A・O、興津和幸が参加した。
 『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、 『東のエデン』シリーズなど数々の名作を送り出し、 また新たな取り組みで全世界から注目を集めているアニメーション監督・脚本家の一人、神山健治による本作は、自分の思いとは裏腹に周囲の時間を止められる力を持った青年と、同じ“力”を持つ少女の出会いから始まる物語。
 自らの「行い」が原因で起きた事件により心に深い傷を負い、“時間を止める力”を得た主人公・浅野スズシロウ役を斉藤、スズシロウと同じ“力”を持つ女子高校生・橋本なずな役をM・A・O、半グレ集団・831戦線の中心人物・亜川芹役を興津が務める。
 キャスト陣を前に、神山監督は「オーディションをする時に『必ず、その人の中に、キャラクターがあるはずだ』と声を聞かせていただいて、キャスティングさせていただいている。演じていただいて、皆さんの中に僕が望んでいたキャラクターを、おのおの持たれていた」とキャスティングした理由を説明していた。
 興津は「監督は僕に、そういう(半グレの)面があると察して…」とにやり。「なぜか最近、権力に物申す役をやることが多い」と苦笑いしながらも「半グレ集団のリーダーで犯罪は犯しているんですけど、それだけではない信念というか…。それを、ずっと考え続ける男だと思う」と役どころについて口にしていた。
 また、亜川芹役を演じるにあたり、普段は吸わないタバコを吸って役作りをしたという。「ちょっと盛ってますから!」と興津は謙遜しながらも「自然な演技が必要な作品だなと思って。今の現代の中で生きているひとたちの雰囲気を誇張せずに描いた方がいいのかな、と思った。わざと作るのではなく、自分の肉体の状況を変えたら、と。普段は悪くないんで悪い感じを出そう、特殊詐欺をしてそうな感じが出るかなと思った。普段とは違う感覚が生まれたのは新鮮で面白かったです」と振り返っていた。
 また、作品にかけて、やらなくてはいけないと思いながら、まだ手を付けられないこともトーク。神山監督は次作の脚本と絵コンテ、興津はブルーレイレコーダーの容量整理、M・A・Oはやりたいゲームがありすぎるため、やり残しているゲームとした。斉藤は「親知らずを抜く」とすると「3年ぐらい前に1本抜いた。あと3本、真横に埋まっている。大学病院的なところじゃないと無理と言われた。恐怖のあまり、まだ抜けていない」と語っていた。