中国・春節を前に“白タク”行為に警戒態勢 関空での一斉取締りで外国籍のドライバーを現行犯逮捕

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MBSニュース

 1月29日から始まる『春節』の連休を前に、警察が『白タク』を取り締まりました。
 29日は中国の旧正月・春節。大型連休中は90億人の中国人が旅行で移動すると見込まれていて、関西空港にも多くの中国人観光客の姿が見られました。
 「中国・上海から来ました。ディズニーランドとかね…東京タワー!」
 「(Qどのくらい使う予定?)200万円です」
 ところが、観光客の増加とともに問題となっているのが白タクです。白タクとは、営業許可を得ていない自家用車『白ナンバー』の車が客から運賃を受け取り乗車させることで、道路運送法で禁じられている違法行為です。MBSではこれまでにも白タク問題を取材してきました。
 【おととしの取材より】
 (記者)「スーツケースを車の後ろに積み込みましたね。乗客と思われる人も後部座席に乗り込みました。ナンバーはやっぱり白ですね」
 ドライバーを直撃すると…
 【おととしの取材より】
 (記者)「どなたか待っているんですか?」
 (ドライバー)「友達ですけど」
 (記者)「お金は?」
 (ドライバー)「もらっていない」
 (記者)「白タク行為では?」
 (ドライバー)「自分の家族なんです」
 (記者)「友達ですか?家族ですか?」
 (ドライバー)「家族みたいな友達です」
 さらに、1台の車を追跡すると、大阪市内の高級ホテルでトランクからスーツケースをおろす様子が。
 【おととしの取材より】
 (記者)「違法行為をしていないと自信を持って言えますか?」
 (ドライバー)「それは個人情報です」
 (記者)「お金をもらったことは認めますか?」
 (ドライバー)「それは答えたくないです。口は堅いですから。もう聞かないでください」
 こうした問題を受け、全国の警察などが白タクへの警戒を強めているのです。
 そうした中、1月28日、奈良県警は大阪市生野区の旅行サービス会社を家宅捜索し、社長の徐議成容疑者(48)と従業員の男(47)の2人を道路運送法違反容疑で逮捕しました。
 捜査関係者によりますと、2人は去年9月、大阪市内から奈良公園まで無許可で客を乗せてタクシー営業を行った疑いがもたれていて、徐容疑者は警察の調べに対し「ツアーの案内の一環として人の運送をしていたので、法律に触れないと思っていた」などと容疑を一部否認しているということです。
 一方、白タクが横行していた関西空港でも、大阪府警が一斉取締りに乗り出しました。疑わしい車に職務質問していく捜査員たち。そして…
 (記者リポート)「白タク行為に使用していたと見られる車の捜索を行っています」
 半日の取締りで外国籍のドライバー1人が白タク行為をした疑いで現行犯逮捕されました。
 (大阪府警交通指導課 井内孝三調査官)「まもなく万博も開催されます。大阪を訪れる方の安全と安心を確保するために大阪府警は総力を上げて白タクの取締りを強化していきます」