少女死亡火災で無罪の母親 ホンダへの賠償請求めぐり「再審開始を申し立て」 民事裁判では極めて異例

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MBSニュース

 30年前に少女が死亡した火災をめぐり無罪が確定した女性が自動車メーカーに賠償を求める再審開始を申し立てました。
 青木惠子さん(61)は、1995年に大阪市東住吉区の自宅に放火し長女(当時11)を殺害したとして、一度無期懲役が確定し服役しましたが、再審=やり直しの裁判で自動車から漏れたガソリンが原因で火災が起きた可能性が認定され無罪が確定しました。
 青木さんはその後、自動車の製造元の本田技研工業(ホンダ)に対し賠償を求め提訴しましたが、不法行為から20年経てば請求権が消えるとする「除斥期間」を理由に1審・2審ともに訴えは退けられ敗訴が確定していました。
 しかし去年、旧優生保護法をめぐる裁判で最高裁が除斥期間について判例を変更したことから青木さんは1月、再審開始を申し立てたということです。
 民事裁判での再審開始申し立ては極めて異例で、開始するか否かを高裁が判断していくことになります。