新宿の団地にある“保健室”誰でも無料で

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日テレNEWS24

住む人の4割以上が65歳以上の団地で空き店舗を活用した施設が話題となっている。誰でも予約なしに、無料で医療相談などができる「暮らしの保健室」、地域住民との交流の場になっている。
高齢化が進む団地に誕生した地域住人のための医療相談所、暮らしの保健室。団地1階の空き店舗を利用した、誰でも無料で利用できる看護師が常駐する相談所だ。
相談所のある新宿区の戸山ハイツは、住民の4割以上が65歳以上の高齢者だ。持病への不安をぬぐいたいと通う人もいる。
大川成司さん「白血病ってやつだったから」
小野寺寿々恵さん「うつ病でした」
小野寺さんは引きこもりがちだったそうだが、ここに定期的に訪れるうちに病気が改善していったという。
小野寺さん「ありがたいです。トータルで健康面を支えられたんですね」
特に相談がなくても、立ち寄ってもらうために、健康講座やマッサージを受けられる日を設けている。
安達恵子さん「自分が来ていいんだという居場所。会話ができるところがあって、ありがたいなと思いますね」
誰かがいるという安心感。利用者を近くで見守る看護師たちは異変があると医療機関を紹介する。医師と利用者の橋渡し役を担う。
暮らしの保健室は、新宿で30年以上、訪問看護をしていた秋山正子さんが、2011年に開設した。現在、看護大学の学生など、30人以上のボランティアが運営を支える。
秋山さん「おだやかに暮らし続けて、望めばお家で最後まで過ごせる地域にしたいなと常に思っているので、こういう高齢化が進んだところには、こういう場所があればなと思っています」
秋山さんの構想は全国へ広がり、各地で看護師たちが暮らしの保健室を立ち上げている。現在、その数は50を超えた。