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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 全国白バイ安全運転競技大会は、「バランス走行」「トライアル走行」「不整地走行」など実際に現場で使うテクニックを競う。2016年、団体第2部で優勝したのは「熊本県警察」。2015年に続いての2連覇だ。しかし、その道のりは平たんではなかった。
2016年4月に発生した熊本地震。多くの道路が寸断された中、白バイ隊は直ちに災害現場へ到着し、被災者の救助や支援にあたった。被災地活動などにより、準備不足で挑んだ大会にもかかわらず、2連覇を成し遂げた。
そんな熊本県警の技術が凝縮されているのが「バランス走行」。“8の字旋回”や“小道路旋回”など、重量300キロ以上、排気量1300ccにもなる白バイを的確に操作する様々な技が求められる。難所は車幅ギリギリに設置されたポールの間を低速度ですり抜けるコース。ある選手は、ポールに一切接触することなく通過した。
また「不整地走行」では、ぬかるんだ起伏のある道を、繊細な運転技術で転倒することなく駆け抜けていく。この技術があったからこそ、いち早く熊本地震の現場に到着できたのだ。
全国白バイ安全運転競技大会は、より高い技術の習得を目指すことはもちろん、白バイ隊員たちの団結力を高めるためにあるのだ。