視覚障害者を音で案内! 車の自動運転に着想を得たウェアラブルデバイス「biped」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

視覚障害者が持っている杖を「白杖(はくじょう)」という。この周囲の状況を知るための杖のような役割を果たすのが、スイスで開発された「biped」。車の自動運転技術から着想を得たという、視覚障害者向けウェアラブルデバイスだ。
目の代わりにカメラで周囲をチェック
「biped」は両肩にのせて使う。170度の画角をカバーする3Dカメラで、周囲の状況をキャプチャ。AIが分析し、障害物や歩行者、横断歩道、ベンチなどを検出する。検出された情報は立体音響と音声で着用者にフィードバックされ、安全に移動する手助けとなる。
カメラには赤外線機能も搭載されており、夜でも利用可能だ。また骨伝導イヤホンが付属しており、周囲の音と「biped」のフィードバック、両方聞き取れるよう設計されている。スマホと接続すれば、GPSによる道案内にも対応している。
「biped」は、白杖や盲導犬を補完するものとして開発された。より安全でスムーズな移動をサポートしてくれるだろう。
重さは約900g。バッテリーは4時間持つ。交換可能なバッテリーなので、外出先で交換すれば4時間以上使えそうだ。
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テクノロジーで誰もが安全に移動できる社会になるかも。