キャンバスは「皮膚の下」?一度見たら忘れられない現代アート「BAJO MI PIEL」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

スペインのアーティストDavid Catáが10年にわたって手がけるアートプロジェクト「BAJO MI PIEL(私の皮膚の下で)」。その名の示す通り、このプロジェクトではDavid Catáの手の皮膚がキャンバスとなり作品が生まれる。
大切な人の記憶を皮膚の下に「植えつける」
2020年に発表された最新作は、自身が作曲した音楽も加わったビデオアートだ。まず、バイオリンの美しいメロディーが、手に縫いつけられた弦で奏でられているかのように表現される。
続いて現れるのは、手の皮膚の下に「植えつけ」られる大切な人の写真。手を土壌にして写真の「種」が発芽し、音楽の盛り上がりとともに花を咲かせていく。大切な人たちの記憶を失なわず、自分の中に生かし続けたいという願いをあらわしているという。
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皮膚の下に描かれる現代アート。一瞬ギョッとしてしまうインパクトがあるが、だからこそその願いの強さがストレートに伝わってくるのかもしれない。
David Catá