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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 関西電力が発表した新たな原発の建設方針。地元の反応は?
(関西電力 原子力安全・技術部門 菅原淳部長)「後継機の事業成立性検討の一環として、自主的な現地調査の再開が必要との判断に至りました」
7月24日の福井県美浜町議会。関電の担当者が原発新設に向けた調査への協力を求めました。
(関西電力 森望社長)「資源の乏しいこの日本において、やはり原子力は非常に大事な電源になるだろう」
7月22日、関電が発表した「原発新設」の方針。
関電は、2010年から美浜原発1号機の建て替えに向けて地質調査などを進めていましたが、2011年に起きた福島第一原発事故を受けて調査を中断していました。
しかし、政府が今年2月「エネルギー基本計画」を改定し、「原発への依存度を減らす」政策から、「原発回帰」へと変えたことなどを受けて、関電は新たな原発の建設を見据えた調査の実施に踏みきったといいます。
24日の美浜町議会では、関電の方針に賛否両方の声が上がりました。
(原発反対派 河本猛美浜町議)「地下構造をしっかりと調べてほしい。特に美浜原発の周辺は活断層に囲まれたところ」
(原発賛成派 高橋修美浜町議)「AIや電気自動車などいろんな部分で電力の需要が大幅に伸びて、それにきちんと対応しておかないと明らかに大変な事態になる」
地元の人たちは・・・
「(長期間地元に)仕事がずっとありますので、美浜の経済にもいい方向になるのではないか」
「そこに雇用が生まれるならいいけど、原発を造るなら(核燃料の)廃棄物の処理は考えてほしい」
各地の原発の運転差し止め裁判の原告でもある寺の住職は。
(明通寺 中嶌哲演住職)「言語道断。福島(の原発事故)や能登(半島地震)の新たな警告を全く考慮しない」
関電は今後、地元住民に説明したうえで数年程度かけて地質調査を行い、安全性や事業として成立することなどが確認されれば原発の設置を進めたいとしています。