ロックダウン都市で活躍!外出制限を監視するAIロボット「PGurad」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

コロナ禍によって社会が停滞する一方で、ウイルス対策に最新テクノロジーを活用する動きが世界中で進んでいる。厳しいロックダウンが実行されたアフリカのチュニジアでは、外出制限を監視するためにAI搭載ロボット「PGurad」が採用された。
「PGurad」は、チュニジアのロボット開発企業「ENOVA Robotics」が、工場などでの利用を想定して開発した車両型ロボットだ。丈夫な車体はリモートで安全に走行し、全方位の赤外線カメラとマイクを通して現場の状況をリアルタイムで確認できる。搭載された人工知能によって不審者の侵入など異常事態を検知する他、スピーカーを通して会話したりアラートも出せる。
人的リソースを削減し感染リスクも減らせる
これらの機能が外出制限パトロールのニーズと合致し、チュニジアでは「PGurad」を内務省の防犯カメラシステムと連携。外出禁止中にもかかわらず街を出歩いている人を見つけると、接近してカメラ映像を通信し、警備員が「PGurad」を通して外出理由や身分証明書を確認する。ロックダウンを管理する人的リソースを削減し、同時にウイルス感染リスクも減らせる一石二鳥のしくみというわけだ。
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本来は工場や災害現場など、過酷な労働環境で人間の代わりを担うことが期待されていた車両型AIロボット。今後はウイルス対策にも欠かせない存在になりそうだ。
ENOVA Robotics