伊藤健太郎、涙の報告「全ての方に感謝を申し上げます」2年ぶりの映画出演

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俳優の伊藤健太郎、小林薫、余貴美子、阪本順治監督が17日、映画『冬薔薇(ふゆそうび)』(6月3日公開)完成披露上映会イベントに登壇した。
阪本監督が伊藤をイメージして当て書きしたという本作は、ある港町が舞台。専門学校にも行かず、ダラダラと生きる渡口淳(伊藤)。両親は埋立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らない人物のものだった。
2年ぶりの映画出演となる伊藤は、登場するやいなや「この日を迎えられたことを非常にうれしく思っています」としみじみ。「感謝以外の何物でもない。僕がまたスクリーンに戻れると聞いたときは本当にうれしかったし、あのタイミングで手を上げてくれた監督にも感謝です」と胸中を語った。
そして満員の客席を見て「味わったことない感覚というか、この景色が見られると思ってなかったので…」とうっすら涙を浮かべ、頭を下げていた。
阪本監督は伊藤との初対面について「人の話をちゃんと受け止めて、初対面の僕にちゃんと語ってくれたので信頼できるなと思った」と印象を明かし、それを受けた伊藤は「この期に及んで隠すことはなにもない。安心して自分のことも監督にお話する事ができた」と打ち明けた。
最後に伊藤は「賛否あることは覚悟している。怖い部分もあるんですけど、あの時できる最大のことをやったと思っていて、自信を持ってお届けできる」と話し、「すべての関わってくれた方たちに感謝をしたい」と伝えていた。
なお、淳の父親で、日本の高度成長期を支えたガット船「渡口丸」の船長でもある渡口義一役を小林、その妻で、会社の事務を取り仕切る渡口道子役に余が演じる。