ダイキン工業「PFAS検出」めぐり…市民団体が住民説明会を要望「まだ明確な回答がない。あんたら地域の企業やないかと」 ダイキン工業は相談窓口を設置方針

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 健康への影響が心配されている有機フッ素化合物「PFAS」。住民への説明会は開かれるのでしょうか?
 6月27日、大阪市内で開催されたダイキン工業の株主総会。株主の関心事のひとつとして声があがったのは…
 (株主)「PFASという言葉は認知されていると思いますけど、どんな対策が打てるか」
 (株主)「補償の問題等もありますので、個々に誠意をもって対処してほしい」
 発がん性など健康への影響が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」。ダイキン工業は過去にこの「PFAS」の一種「PFOA」を扱っていて、工場で働いていた元従業員ら7人のうち5人から高濃度の「PFOA」を検出。うち3人が間質性肺疾患を発症しています。
 (公害問題を考える会 和田壮平代表)「枝豆とかトウモロコシとかナスとか夏野菜をずっと育てて食べていた。僕らとしては身体に毒を入れていたことを意味するので」
 大阪府摂津市の和田壮平さん(34)は、工場のそばにある和田さんの畑の井戸から高濃度のPFOAが検出されたことから、市民団体の代表としてダイキン側に情報の公開などを求めてきました。そして27日は、株主の1人として総会に出席したことを報告。事前質問で住民説明会の開催などを要望したといいます。
 (公害問題を考える会 和田壮平代表)「住民説明会に対しては、まだ明確な回答がない状況です。これはPFOAの例えば健康の影響だったり、毒性の評価以前に、あんたら地域の企業やないかと」
 ダイキン工業は相談窓口を7月11日までに設置する方針を示しています。