「和歌山カレー毒物混入事件」をめぐる2回目の再審請求。高裁に退けられ、最高裁に特別抗告です。
1998年に和歌山市で開かれた夏祭りで、カレーにヒ素を混ぜて4人を殺害したなどとして死刑が確定した林真須美死刑囚(63)。
裁判のやり直しを求めた2回目の請求では「青酸化合物が毒物として使用された可能性も排除できず、第三者の犯行だ」と主張しましたが、2023年、和歌山地裁が棄却。
即時抗告を受けた大阪高裁は今年1月、青酸化合物の分析について「確定判決でも参照されたもので、新たな証拠とは言えない」として退けました。
高裁によりますと、林死刑囚側は、この決定を不服として1月29日付けで最高裁に特別抗告したということです。
林死刑囚は「鑑定結果の誤り」などを主張して和歌山地裁に3回目の再審請求もしています。