車いすでも楽しめるサマーキャンプに密着

視聴回数3,361,567

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

障害のある子どもも一緒に参加するサマーキャンプが、パラアイスホッケー選手・上原大祐さんが代表理事を務めるNPO法人“D-SHiPS32”主催で行われました。どんな遊びにチャレンジしたのでしょうか?
車いすの少年が見つめる先は、川遊びを楽しむ子どもたち。「みんなと同じように遊びたい」――そんな車いすの子どもたちの願いをかなえるのが、“田んぼ体験”です。D-SHiPS32が企画するサマーキャンプは、障害のあるなしにかかわらず、一緒にキャンプを楽しもうという試みです。
今回、初めてキャンプに参加する英聖君は外遊びが大好きで、この日もお母さんに車いすを押してもらい参加していました。しかし、車いすだと行くことができない場所もあります。
降りるだけでも大変な橋の下を流れる川。ここには大人の力を借りても行くことはできませんでした。うらやましそうに見つめる英聖君を見かねて、お母さんが小川の水をくんできてくれました。水の冷たさを感じることはできましたが、みんなと同じ場所にいられない寂しさが募ってしまったようです。
車いすの子どもたちが水遊びを楽しめるようにスタッフが考えたのが、田んぼ遊びです。英聖君も田んぼなら遊べそうです。お父さんに抱えられて田んぼの中へ行きますが…
英聖君「上がりたーい」
ぬかるんだ田んぼに、体が沈んでいくことで怖くなってしまったそうです。他にも泣き出してしまう子がいました。そこで、浮き輪を使って遊ぶことに。これには子どもたちも大喜びでしたが、英聖君は「怖いよ…」と、楽しめません。
そこで、田んぼのオーナー・廣田さんが、別の楽しみ方を思いつきました。ホースを使った水遊びです。すると、英聖君にも笑顔が戻りました。
楽しい思い出も怖かった思い出も、子どもたちの成長につながる。それがこのキャンプの狙いだといいます。D-SHiPS32サマーキャンプ代表の河野さんはこう話します。
「何か1つ、今までやっていなかったことをちょっとやってみただけでも、良い経験になったんじゃないかなって。今回、怖かったとしても、また来年とか次の機会に来てくれたら楽しんでくれるかもしれないので」