寝たきりになっても自分らしくいられる未来へ。脳波で操る分身ロボットが接客する「BRAIN ROBOT STORE」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

全身の筋力が低下していく進行性の難病ALS。以前bouncyでも取り上げた一般社団法人WITH ALS代表の武藤将胤氏は、9年前にALSを発症。アイトラッキングや音声合成などのテクノロジーを活用し、ALSの課題解決につながるさまざまなプロジェクトに取り組んできた。
武藤氏が次に挑戦するのが、脳波で分身ロボットを操り接客する、世界初の公開実験店舗「BRAIN ROBOT STORE」だ。
目さえ動かなくても脳波でコミュニケーション
ALSの症状の最終段階は、目さえも動かなくなるTLS(完全閉じ込め状態)。WITH ALSがオリィ研究所、電通サイエンスジャムとタッグを組み進めてきた脳波×分身ロボットの研究は、たとえTLS状態になっても脳波でコミュニケーションし続けられる未来を目指すものだ。
初回となる「01 BRAIN ROBOT STORE」は、2022年11月23日(祝)、六本木にある「0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE」にて、1日限定・完全予約制で開催される。武藤氏の新曲「FLY」にちなんだチャリティーアパレルや、当日限定のオリジナルノンアルコールカクテルを提供。さらに自身の脳波を計測できる体験コンテンツも用意される。
脳波×分身ロボット開発で生まれる希望は、ALS患者だけのものではない。誰もが将来寝たきりになる可能性を持っているからだ。分身ロボットに接客される体験を通して、最後まで自分らしくいられる未来を肌で実感できるイベントになりそうだ。