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※ 視聴回数は1日1回更新されます。電気自動車のテスラが実は恐ろしく速いって知ってました? わずか2.7秒で時速0-100kmに達する驚異の超加速モードを搭載する「Model S P100D」に試乗したのですが、完全にジェットコースターでした。
超加速モード「Ludicrous」
前回、ファルコンウィングが特徴的なテスラの「Model X」に試乗し、自動運転支援システム「オートパイロット」による未来のドライブを体験しました。
今回はテスラの中の人から、「Model S P100D」の試乗会のお誘いが。「Model S」は、「Model X」に比べて小型のセダンデザインで、ノーマルモデルに加え、高性能モーター搭載の「P100D」モデルをラインナップ。
電気自動車といえば「遅い」「馬力がない」というイメージがつきがちですが、テスラのCEOであるイーロン・マスクは、「遅いクルマは作らない」と明言しており、「P100D」はEVながら恐るべきパワーを実現。
通常のテスラ車には、「コンフォート」「スポーツ」という2つの走行モードがありますが、「P100D」には"Ludicrous(ルーディクラス)"というモードを搭載。これを日本語にすれば、"バカげた"走りが楽しめるといったところでしょうか。
これをオンにすると、アクセルをベタ踏みするだけで、わずか2.7秒で時速100kmに到達します。これは電動車では最速クラスで、ガソリン車のポルシェや、ランボルギーニなどのスーパーカーにも匹敵します。
世界最速記録を持つブガッティ・シロンで、「時速100kmまで2.4秒」だということを考えれば、どれだけヤバイか伝わるのではないでしょうか。
Gのかかり方が完全にジェットコースター
筆者が「Model S P100D」のその超加速を体験したのは、テスラが一般の応募者向けに開催した、「Ludicrous」モードの体験会。担当者からしっかり説明を受け、まずは助手席でブッ飛ばしてもらいました。
走り出した瞬間に感じる、クルマとは思えないほどのスリルとG。めっちゃ怖いのですが、なぜか笑いがこみ上げてきます。これはあれだ、完全に絶叫マシンと同じ感覚。ジェットコースターがダメな人は乗れないやつです。
次はハンドルを握り、運転にもトライ。1本道でアクセルを踏むだけなので、運転技術は不要ですが、あまりにすぐスピードが出すぎるので、1回目はビビって100kmに到達せず。
何度かやると「時速100kmまで2.7秒」の超加速を体験できました。楽しい、けど心臓に悪い……。
その後、P100Dの圧倒的速度がわかる動画を撮影するべく、「自転車 vs Model S P100D」のレースに挑戦。思いがけず、ちょっとした人だかりもできましたが、予想通りまったく勝負にならず。
撮影していたディレクターは、「俺は何を撮らされているんだ……」とこぼしていました。
プロレーサー顔負けの超加速
当日、体験会には講師として、レーシングドライバーの小河 諒選手が来ていました。撮影にあたって、自転車対決の安全指導や、運転を手伝ってもらったのですが、自他ともに認める"テスラフリーク"とのこと。
そんな小河選手に、「Model S P100D」について聞いてみました。
——小河:プロレーサーでも、すごく決まって時速100kmまで3秒くらい。テスラは素人が乗っても、アクセルを踏むだけで2.7秒出ちゃう。誰でもプロレーサーより速く走れるのがこの「Ludicrous」モード。
(日常生活でこの速度が)いるかいらないかで言うと、そんなに必要ない。でも、それだけのパワーが出せると、普段の運転もすごくラクになると思います。
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名だたるスーパーカーと、肩を並べるほどの超加速を搭載した「Model S P100D」。自動運転技術で未来を感じられるだけでなく、クルマ好きのロマンまで満たしてくれそうです。
Tesla
Model S