傷んだ食品をおいしく印刷。 廃棄予定の食品を3Dプリンターで蘇らせる「Upprinting Food」

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Viibar inc.

bouncy / バウンシー

FAOによれば、人間が消費するために生産された食料の3分の1が毎年廃棄されている。その量は重量にするとなんと13億トンにおよぶという。
その問題に注目したオランダ人女性2人が起業したUpprinting Food社は、廃棄されてしまう食品を利用して美しく、おいしい料理に再利用する活動を行っている。
中国のテクノロジー企業と提携し、彼女たちが使うのは3Dプリンターだ。
3Dプリンターで食品を印刷する工程
オランダで最も廃棄されている食品はパンだという。続いて野菜や果物。まだ食べられる品質でも、見た目が悪くなってしまうと売り物にならず、廃棄されてしまう。
そこでUpprinting Foodはパンや野菜、スパイスをベースにしたペーストを開発。これを3Dプリンターの抽出器に装填すれば、幾何学模様やお花の形のクッキー、タルトの土台などに生まれ変わる仕組みだ。
食感はカリッとしたクッキーのようなもの。焼くことで細菌の繁殖を予防できるため、傷んだ食品を長持ちさせて再利用できるのだ。出力されたクッキーは、様々な料理に使うことができる。
ECO Coin Awardを受賞
Upprinting Food社を起業したElzelinde van Doleweerd氏は、2018年にECO Coi Awardを受賞している。
ECO Coin Awardは、優れたアイディアで環境問題に貢献した人を表彰する栄誉ある賞だ。
彼女たちの今後の活動に注目があつまる。
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「無駄をなくしたい」という想いから生まれた3Dプリント食品のアイデア。世界中の
食料廃棄問題を解決する第一歩になるかもしれない。