電動キックボードの公道走行までもう少し? mobby体験でわかった自由な乗り物シェアのポイント

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

「めちゃくちゃ気持ちイイ!」「馬力ありますね!」「すぐ慣れて乗れた!」
静岡県浜松市のテーマパーク内の一角で、電動キックボードシェアサービス「mobby」の体験試乗会が開催された。
この日は最高気温が35度を超える真夏日、それでも多くの人が来場し、電動キックボードの乗り心地の良さと、風を切って走る爽快感に感動していた。
ラスト ワン マイルを埋めるmobby
観光や、普段の移動の時にこんな経験ありませんか?
駅から徒歩20分のところに、食べログ3.7の蕎麦屋がある。でも、タクシーは使いたくないし、歩きたくもないし・・断念。近くの牛丼屋さんで昼メシ済まし、一寸の後悔を携えたまま、帰路へ。
そういった公共交通機関とのラストワンマイルを埋めてくれるサービスが、電動キックボードシェアサービス「mobby」。
アメリカやヨーロッパでは、こういったサービスを利用している人たちを、街の至る所で目にするのだが、日本ではせいぜい自転車のシェアサービスぐらいなもので、全く見かけない。公道だけではなく、公園など公共の場でも禁止されている場合が多い。それは、国土交通省が定める道路交通法に起因する。
「電動キックボードはどこで乗れる?」詳細を綴った動画と記事は、コチラ
公道で電動キックボードを乗る条件
日本の警察の公式の見解として下記の記事が、インターネット上で発表されている。
①神奈川県警
②警察庁交通局
要点としては……
・電動キックボードは「原動機付自転車(原付)」に相当
・車道を走行する場合は、車体が原付の保安基準を満たしている必要がある
・走行時は原付の運転免許と、ヘルメットが必要
・原付なので歩道は走行できない
つまり、これらの整備をせずに日本の公道を走行した場合、「整備不良」として罰則の対象となってしまうのだとか。
まだまだ日本の公道で走るのは、壁が高い……が、諦めることはない。
まずは国家戦略特区から
「国家戦略特区」とは、“世界で一番ビジネスをしやすい環境”を作ることを目的に、2015年に作られた大胆な規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革制度。要するに、日本というガチガチの法治国家において、規制緩和を進めて行くための実証実験などを行える、規制ゆるめのアグレッシブな場所。
「mobby」は特にアグレッシブな福岡市をはじめ、神戸市や浜松市などから協力を受けることができた。今後さらに実証実験を行い、利便性・快適性及びニーズに関するユーザーの声を集め、今後のシェアリング事業実現に向けた経済効果・集客効果等の検証を行っていく予定。
その先には、国家戦略特区での公道走行。さらにその先には、電動キックボードの日本解禁。またさらにその先に、シェアリングサービスの実施と、先は長いのだが、着実に一歩を踏み出している。
自転車の安全性と自由度、原付バイクのような快適さを両立する電動キックボードを、シェアして自由に乗り降りできる未来は、なんて快適なのだろう……
mobby ride