誰もが驚くミラクルな偉業から、謎の情熱により達成された珍記録まで、世界の「一等賞」な人々やモノゴトをご紹介。
上から吊(つ)り下げられ、何やら熱心に解説するこの男性。トイカーのコレクターとして知られるビリー・カラムさんです。
中東・レバノンで約30年前に建てられたというその博物館には、彼が集めたトイカーがずらり。その数は37,777台と世界一。消防車やパトカー、ポルシェなど車種別に整理されたコレクションは壮観のひとこと。
元ラリードライバーだったビリーさん。館内には選手時代に乗っていたランチアなど、本物の自動車も展示されています。
ビリーさんはトイカーだけではなくジオラマセットのコレクション数でも577個という世界記録を保持し、計6つのギネス世界記録を打ち立てました。ラリーをテーマにしたジオラマも数多く展示され、この博物館はビリーさんの人生そのものを映し出しているかのようです。
館内には鉄道が走る巨大な街のジオラマだけでなく、第二次世界大戦を再現したジオラマも展示されています。内戦に悩まされてきたレバノン人として、戦争の悲惨さを伝えたい思いがあったそうです。
博物館を訪れる人々にビリーさんは車の楽しさだけでなく、シートベルトの重要性や飲酒運転などへの注意も伝えています。プロレーサーを退いてなお、車への情熱と愛を失わない姿は、多くの人の共感を呼びそうです。
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