サンタの助手のトナカイが全員メスなワケ【どうぶつトリビア】

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クリスマスにプレゼントを配るサンタクロース。彼らのソリを引く優秀な助手といえば、トナカイですね。さて、このトナカイたちの性別はメスとオス、どっちでしょう? 実は「すべてメス」と言い切れる理由があるのです。
シカ科の動物は通常、オスにしか大きな角がありません。しかしトナカイは唯一、メスにも角があるのです。これは雪深い場所のコケなどを、角で掘って食べるためだと言われています。
角が生える時期はオスとメスで異なります。
オスは冬に角が落ちて春に生え変わる一方、メスは出産後の夏に角が抜け落ち、冬に生え変わるサイクルです。
ということは、クリスマスの時期に活躍する角があるトナカイたちは、すべて「メス」ということになりますね。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」(主演・高橋一生)監修。