イルカが24時間眠らなくてOKなワケ【どうぶつトリビア】

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かわいく癒やされる、海の人気者……イルカにそんなイメージを持っている方も多いのでは。しかし外敵から隠れる場所がない「海」という環境で生き抜くために、彼らは驚きの睡眠方法をあみだしていました。
その方法とは、右脳と左脳、半分ずつで眠ること(半球睡眠)。右脳が眠ると左の目が閉じ、左脳が眠ると右の目が閉じます。
つまり脳を半分ずつ休ませることで、実質24時間眠らない状態をキープし、常に外敵を警戒しながら行動できます。さらに哺乳類なので、水中で休んでいるときも溺れないように、水面に呼吸しにいったりする必要があるのです。
癒やしのイメージに反して、文字通り落ち着くヒマもない、何とも過酷な生きざまですね……。
■監修:新宅広二
1968年生まれ。生態科学研究機構理事長。動物行動学と教育工学を専門にし、大学院修了後に上野動物園、多摩動物公園に勤務。国内外のネイチャー・ドキュメンタリー、動物バラエティー番組の監修を手がけるほか、動物園・水族館などの展示企画・監修を手がける。著書に「しくじり動物大集合」「もっとしくじり動物大集合」(永岡書店)、「いきもの寿命ずかん」(東京書籍)、「すごいぜ!! 動物スポーツ選手権」(辰巳出版)など。近作、映画「アース:アメイジング・デイ」、テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」監修。