ティーダ、アーロン、ユウナ、キマリ…FFXのキャラが歌舞伎界に降臨!

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人気ゲーム『ファイナルファンタジーX』を歌舞伎化した木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』(4日~4月12日まで)初日前会見・公開フォトコールが2日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われた。この日は、尾上菊之助、中村獅童、尾上松也らが参加した。コロナ禍で、ゲームを「60~90時間」プレイした菊之助が今作への思いを熱弁した。
『ファイナルファンタジー』シリーズ35周年を記念した同公演は『NINAGAWA 十二夜』や『風の谷のナウシカ』など企画・構想で新たな歌舞伎を生み出してきた菊之助が自ら歌舞伎化を熱望した新作歌舞伎。日本が誇る究極のファンタジーの世界を、360度回転劇場である同所で世界初上演する。
菊之助は「先の見えない不安な気持ちを前向きにしてくださったのが『ファイナルファンタジーX』の世界観。パーティーの葛藤を描きつつ一丸となって巨大な的に立ち向かう。私生活で落ち込んでいた私に元気をくれました」と感銘を受けた様子。「規制緩和され、明るい希望が見えてくるなかで、まだ元気のない方や痛手を追ってしまった方、もっともっと前向きな未来に元気になって進んでまいりましょうということも含めて、ファイナルファンタジーに含まれたメッセージを人間が演じることでよリ深く届けることができるのでは」と呼びかけた。
人間のほか、多種多様な亜人種が暮らす世界・スピラに迷い込んだ少年ティーダを演じる菊之助、ティーダの父の盟友で伝説の戦士・アーロン役の獅童、彼らの前に立ちはだかるグアド族の族長・シーモア役の松也のほか、中村梅枝、中村萬太郎、中村米吉、中村橋之助、上村吉太朗、中村芝のぶ、坂東彦三郎、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六らが会見に役衣裳で集結した。
劇中は屈指の名曲200曲以上が和楽器アレンジされ、衣装も歌舞伎アレンジされたものが100着以上用意。フォトコールではシーモアとのバトルや、米吉演じるユウナの異界送りなど原作の名場面が公開された。
菊之助は直接電話でオファー受けたという獅童は「すごいところに挑戦するな」と第一印象を語り「どんなものでも歌舞伎になる。そこで、新しいものを作るときに、どれだけ原作を尊重しつつ、歌舞伎を普段みるお客様が『これは新しい歌舞伎だ』と思ってもらえないと歌舞伎役者がやる意味がない。見せ場である立ち回りや見得など古典的なことが、『ファイナルファンタジー』の世界に融合していると思いますので、楽しんでいただけるのでは」と胸を張った。
松也も「歌舞伎の持つエネルギー、先人たちの築いた歌舞伎の土台があれば歌舞伎として成立することができる。今回に関しては菊之助兄さんの熱い思いとともに随所にこれが歌舞伎という決まりはないですが『これが歌舞伎』だという要素を存分に詰め込んでいるので、多くの方に楽しんでいただけるのでは」と力を込めた。