前田敦子、一人二役の難役に挑んだ心境を語る!

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俳優の前田敦子が主演する、WOWOWの連続ドラマW-30『ウツボラ』(3月24日放送・配信スタート、全8話)の特別試写会が27日、同作のロケ地である愛知県蒲郡市の蒲郡市民会館・中ホールで行われ、前田と北村有起哉らがロケの思い出や作品の魅力を語った。
盗作に手を染めた作家の前に現われた顔のない死体と彼女にうり二つの美女。漫画家・中村明日美子氏のスキャンダラスで官能的な心理サスペンスを前田敦子主演で遂にドラマ化。前田が美しい双子「朱」と「桜」を一人二役で演じる。
同作は、物語を彩る重要なシーンのほぼ全てのロケを、同市および幸田町で実施。完成作を携えて帰ってきた前田と北村を市民は温かい拍手で迎えた。
久しぶりに蒲郡市を訪れた2人。前田は「蒲郡の景色があってこその、素敵な映像になっているので、蒲郡の景色とご協力してくださった地元の皆さんにとても感謝しています。本日皆さんにご覧いただけることがうれしいです」とあいさつ。北村は壇上に飾られた桜に触れながら「1年ぶりに蒲郡に戻ってまいりました。今日は思い出話に花を咲かせられれば、壇上の桜に負けないひとときになるのでは、と思っております」と語った。
完成した作品を見た前田は「景色にとても助けられているなと。内容としてはサスペンスであり、ミステリーであり、人間の深い部分も描いていて決して明るい作品ではないのですが、景色に映るキャラクターたちがとても澄んで見えて。それに感動しました」と話し、一人二役を演じた今回の作品において「“2人で1つ”のような役ではあるので、特に明確に意識して演じ分けることはしませんでした。原作を読んでいても朱か桜かわからないというミステリアスな部分が物語にハマっていく理由でもあると感じたので、そこがドラマで出せていたらいいなと思います」と話した。
北村は演じた感想を「才能が枯れてしまい、素人の作品を盗用してどんどん沼にハマっていってしまう小説家という役で、やってはいけないことをドラマだからこそ演じられたことが楽しかったです。朱、桜との危うい関係が軸になっている物語で、官能的なシーン、罵倒するシーンと、喜怒哀楽をしっかりと表現できたと思います」と話し、蒲郡についても「これは東京では撮影できなかったなと。『ウツボラ』という作品を蒲郡が取り込んでくれたなと感じました」と心境を明かした。