「注文を断れなかった」食中毒で営業停止期間中に弁当を客に提供か…日本料理店の経営者ら逮捕 地元住民「信じられへん」 食中毒発生前には店内で嘔吐

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MBSニュース

 ミシュランガイドに掲載されたことがある日本料理店の経営者らが逮捕。食中毒で営業停止期間中に弁当を提供した疑いです。
 食品衛生法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府河内長野市にある「日本料理 喜一」の経営者・北野博一容疑者(69)と、妻でおかみの経子容疑者(68)、息子で店長の博稔容疑者(41)です。
 3人は今年2月、ノロウイルスによる集団食中毒で2日間の営業停止命令を受けていたにもかかわらず、この期間中に店で仕出し弁当11個を調理し、客に提供した疑いがもたれています。この仕出し弁当を食べた客が体調を崩して保健所に連絡。大阪府が5月、刑事告発していました。
 提供されたとみられるのは「六ツ切り金剛幕の内(税込み7268円)」で、博一容疑者は逮捕前の任意の取り調べに対し、「仕出し弁当の注文を断れなかった」などと話していたということです。
 大阪府によりますと、2月の集団食中毒では、利用者87人がノロウイルスに感染。また、捜査関係者によりますと、その食中毒の発生前、博一容疑者は店内で嘔吐していたということです。この店はミシュランガイドに掲載されたことがある地元の有名店でした。
 (地元の人)「信じられへん。繁盛していて、逮捕なんて考えられない」
 (地元の人)「有名店だろうが商店街の店だろうが、やっぱしいかんね」
 取り調べに対し3人は容疑を認めているということです。