日本で気づいたすごい道具、菜箸を世界へ広げるプロジェクト「Saibashi」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

お箸文化の国々では当たり前の日用品でも、海外から見ると新たな視点で評価されることがある。今回紹介するのは、伝統的な菜箸を世界の人々に向けて製造・販売するプロジェクト「Saibashi」だ。
日本に滞在して気づいた菜箸の魅力
プロジェクト発足者の1人であるクリスさんは、日本に滞在中、菜箸がいかに便利な調理道具かに気づかされたという。
まず、菜箸は日本で伝統的に使われているが、使い道は和食に限定されない。フライパンでの炒め物や、ステーキを裏返す時、鍋から小皿に移す時など、あらゆる料理のず調理シーンで使える。
また、フライ返し、おたま、トングなどよりも力加減を繊細に調整でき、触感も感じ取りやすい。シンプルなデザインや省スペースな点もメリットだ。
特殊な漆加工で高温調理や食洗機もOK
天然素材で製造できサステナブルであることも、海外で評価されるポイントの1つ。「Saibashi」は福井県の老舗メーカー「箸蔵まつかん」が天然竹で製造。
また、コーティングに使用されているのは硬度と耐熱性の高い特殊な「MR漆」で、天然素材でありながら調理時や食洗機の高温に耐えられる。このMR漆を作れる企業は日本に3社しかないという。
平面に置いても転がりにくい三角箸で、食べ物をつかみやすいよう先端に漆のまだら模様が施されている。
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日本の菜箸が世界のキッチンに常備される日が来るかも?