2025年3月の星空情報(夕空から去り行く明星/水星の観望好機/すばる食/天高くの木星・火星/3月の月の暦)

視聴回数172,474

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(C)NAOJ

国立天文台

2025年3月の星空情報です。
日の入り後、西の空で真っ先に輝き出す、金星。2日には、細い三日月と並んで見えます。金星の高度は日ごとに低くなり、太陽との離角が小さくなっていきます。月末には内合(地球から見て太陽の手前側を通過)を過ぎ、明け方の空へと移っていきます。
明るい金星を目印に、夕焼けが残る空の低いところにある水星を見つけてみましょう。太陽系で最も内側の軌道を公転する惑星は、「東方最大離角」を迎える8日の前後が観察の好機です。
おうし座の散開星団「すばる」(M45、プレアデス星団)は、古くからよく知られた天体です。肉眼でも見えるので、見つけてみましょう。
5日の夜遅くには、西の空で月がすばるの星を隠します。月が星団の中を移動する様子は、双眼鏡で見るとより楽しめます。
空の高いところでは、木星と火星が目立ちます。1月に迎えた衝の前後で「逆行」していた火星は、普段の「順行」に戻っています。
〇3月の月の暦
7日:上弦 14日:満月 22日:下弦 29日:新月
※14日には、満月が一部欠けた状態で昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」となる地域があります。