元妻への無罪判決を不服として控訴 “紀州のドン・ファン”死亡めぐる裁判 1審は「誤って覚醒剤を摂取し死亡した可能性を否定できない」と指摘

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MBSニュース

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家男性死亡をめぐる裁判。元妻への無罪判決を不服として検察が控訴しました。
 須藤早貴被告(28)は6年前、夫で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野埼幸助さん(当時77)に致死量の覚醒剤を何らかの方法で摂取させ殺害した罪に問われましたが、無罪を主張。検察側は被告が野崎さんが死亡する約1か月半前に覚醒剤の密売人と接触した点や、被告の検索履歴など間接証拠を積み上げて無期懲役を求刑しました。
 和歌山地裁は12月12日の判決で、「密売人から受け取った物が氷砂糖だった可能性を否定できない」などと指摘。「被告が殺害したのではないかと疑わせる事情はあるものの、野埼さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取し死亡した可能性を否定できない」として、須藤被告に無罪を言い渡しました。
 和歌山地検は12月24日、判決を不服として大阪高裁に控訴したと明らかにしました。