まるで明和電機?演奏に合せてアコースティックなリズムを刻む「RhythmBot」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

ヤマハは、スマホアプリと連携する新しい音楽デバイスとして、4つのプロトタイプ作品をWebサイトで公開した。今回は、そのうちの1つ「RhythmBot」を紹介する。
タッチ操作で完結しないインタラクションの提案
スマホ向けの音楽アプリが多数存在している現在。しかし、ヤマハのデザイナーいわく「タッチパネル操作では満たされない身体的なインタラクションへの憧れが、現代でもまだある」という。
言葉の意味はよくわからないが、要するに音楽アプリのタッチ操作ではちょっと味気ないということのようだ。
「Stepping Out of the Slate」と銘打たれた4種類の音楽デバイスは、一風変わったプロトタイプの楽器だ。
ヤマハいわく「音楽体験の中でも物理的なリアリティを失ったさまざまな機能の一部分に焦点をあて、利便性と共存しながら真の体験価値を深める新しい機能美の実現可能性が検討され制作されたもの」らしい。
要するに、楽器の物理的な存在感をかもしつつ利便性があり、かつ音楽体験が深まる、そんな機能美を検討した楽器のようだ。
サンドイッチマンでなくとも「ちょっと何言っているかわからない」と言いそうになる。しかしこれは、ヤマハのデザイナーが現代の音楽体験を解釈した上で開発された、かなり挑戦的な試作機なのだ。
メトロノームの進化版
今回紹介するのは、4種類のプロトタイプ作品のひとつ「RhythmBot」だ。演奏をリズムでサポートするメトロノームの進化版のような作品となる。
「RhythmBot」は、「Cajon」「Casta」「Cym」「Bell」の4タイプ。それぞれが楽器カホン・カスタネット・シンバル・ハンドベルといったアコースティック楽器ならではの暖かみのある音を奏でる。
スマホと連携することで、ユーザーが演奏するテンポに合わせてリズムを刻み、リアルタイムで合いの手を入れられる。セッションのようにリズムを作り出すことでクリエイティブな演奏体験を感じられるという。口笛にもリズムで応えてくれるので、楽器が苦手な人でも楽しめそうだ。
今回公開された作品はプロトタイプということで商品化は明言されていないが、どれも興味深いものばかりだ。
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便利さだけではない「味」のある音楽体験が楽しめて、もっと音楽が生活の一部になりそう。