「怖ぃぃっ!」が「カワイイ!」に変わる!虫嫌いへの救世主「BUG ROCKET」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

となりの部屋から、「怖いぃぃっ!」「やだやだ!」と叫び、部屋に入ってくる子どもたち。家にいる時間が増えたためか、小さな虫と対峙しないといけないことが増えた。
「小さなクモだから、怖がらなくて良いよ」と、子どもの道徳教育のためにも、クモを家の外へ逃がしてやろうと、ティッシュを取る。しかし、いざ対峙するとドキドキする。
ティッシュを壁に押し当てようとする瞬間、こちらの攻撃を回避しようとするクモ。どちらにジャンプするか予測し、瞬時に軌道修正をしてティッシュを押し当てる人間。ミリ単位、点と点の攻防に勝った場合にのみ、子どもの前で良い格好ができる。
しかも、わずかな恐怖心が「力み」となり、ティッシュを伝わりクモを「クシャッ」としてしまう。それは、ミッションは失敗。罪悪感しか感じない。負けだ、完敗だ。
家にいる虫を外へ出すのに、こんな風に神経と体力を使ってきた人も多いのではないだろうか?
「BUG ROCKET(バグロケット)」は、そんな人がもっと勝率を上げられるように、そして虫が大の苦手な人でも、家から虫を外へ出せるようになるためのプロダクト。
点ではなく、面で捕獲
BUG ROCKETは、3Dプリンターで出力し削りあげた「ろうと型」の入口と、サイズにマッチするガラス製の筒の2つで構成されており、使い方はいたって簡単。
ろうと部分から虫を誘導して、家の外まで運び、ろうとを外して虫を逃がすだけ。
これまでの『壁を這う虫vs人間』の勝負は、点と点だった。しかしBUG ROCKETを使えば、こちらは面で勝負できるようになった。しかも、ろうと型の入口は、「家でよく見る小さな虫が最も入りやすく、出にくい形」を模索し、50回以上の試作を重ねて完成した賜物。
捕まえる時も、捕まえたあとも、直接触れることがないから恐怖を感じることもない。
虫が入ってきやすい高さ・かたち・材質と虫が外に出にくい口の大きさ・かたちを模索。50を超える試作をクモで試して完成させた
「BUG ROCKET」はkibidangoでクラウドファンディング中(2021年1月現在)。1つ1480円で入手可能。
「怖ぃぃっ!」が「カワイイ!」に
虫を見るだけでギャーギャー騒いでいた子どもたちですら、「怖くない」と言いながらクモにヒョイと、ろうとを押し当て捕獲。しばらくガラスの中のクモを見つめ、「へ〜。こうなってるんだぁ」と生態観察。さらに、外に出してやる際には、「バイバイ、クモくん」と、愛でている様子さえ感じられた。
「外に出してあげる」という虫を思いやる心と、「接触しない」という安心感から、虫への恐怖は愛情に変わったようだった。
私たちが目指す豊かさは、無用に命を奪ってまで快適に過ごすことだろうか?否、そうではないハズ。小さな命と共生することで、もっと豊かになれるのではないだろうか
BUG ROCKET