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※ 視聴回数は1日1回更新されます。<三觜 喜一>ほとんどのゴルファーが知らないグリップとスウィングの相性教えます!【三觜喜一「一番伝えたかったスウィングの原理原則」/ゴルフレッスンプラスvol.10】
●グリップとフェースの開きの関係
ストロンググリップの特徴は、テークバックでコックをしやすくフェースが開きにくいという点です。
だから、インパクトでのフェースの開きも抑えられ、ボールのつかまりも良くなります。
一方、ウィークグリップは、フェースが開きやすく、インパクトでスクェアに戻すためには力が必要になります。しかも最近は、重心距離が長めのクラブが増えたので、ウィークでフェースを返すことが難しくなってきました。
フックやチーピンなどを恐れる男子プロの中にはウィーク派も多いのですが、アベレージゴルファーにはストロングのほうが無難といえるでしょう。
●「掌屈させると飛ぶ」は大きな間違い
ウィークに握ると球のつかまりが悪くなるわけですが、それを補うのがトップでの左手首の掌屈(しょうくつ:手首が手のひら側に折れる形。実際にはそれほど折れるわけではなく、左手首が真っすぐ伸びる)です。
なぜ、掌屈させるかというと、これによってフェースが閉じるから。すでにお伝えしたように、ウィークグリップはフェースが開きやすいので、左手首を掌屈させることでフェースを閉じて球をつかまえにいくのです。
一方、ストロングで握っている場合は、フェースがそれほど開かないので、左手首は背屈(はいくつ)といって甲側に折ります。
つまり、「ウィークと掌屈」、「ストロングと背屈」はセットだということ。最近、「掌屈して飛ばす」というようなレッスンを見かけますが、ストロングで握っている人が掌屈するとド引っかけが出やすくなります。ストロングの人はしっかり背屈させて打ってください。
●インパクトの位置で握りを変えるのもあり
ストロングとウィークとではインパクトの形も変わってきます。
ストロングで握っていてフェースをターゲット方向に向けるためには、ハンドファーストを強めにする必要があるのですが、ウィークの場合は、その位置が身体の正面になります。つまり、ストロングで握っているのにハンドレイト気味に打ったり、ウィークグリップなのにハンドファーストで打つのは間違いだということです。
そういう点でいうと、スウィングを変えずにグリップを変えるだけで球筋を変えることも可能。例えば、ハンドレイト気味に打っていてアイアンが引っかかるという人は、ウィークに握れば引っかけを抑えることができます。
なお、手元の位置に関しては、ストロング、ウィークに関係なく、ヘッドで地面を押して最も力が伝わるところがベストです。自分のグリップで握ってベストのインパクトポイントを探してください。