手首が動く方向は握る向きで変わる理由とは?【ゴルフ当たる!飛ばせる!スウィング解剖図鑑/奥嶋誠昭】

視聴回数835,433

※ 視聴回数は1日1回更新されます。

ラブすぽ

手首の関節は、手のひら側・手の甲側に折る動きと、親指側・小指側に折る動きができます。ゴルフスイングの説明としては、手のひら・手の甲方向の動きをヒンジ(ヒンジング)、親指・小指方向の動きをコック(コッキング)という言葉が使われます。ヒンジはヨコの動き(フリスビーを投げる動き、ビンタをする動き)であり、これを主体にスイングをつくるとバックスイングはインサイドになり、かなりフラットな軌道で振ることになります。
コックはタテの動き(金づちを打ちつけるときの動き)で、こちらを主体にするとバックスイングはアウトサイドに上がりやすく、アップライトな軌道のスイングがつくれます。オンプレーンのスイングを目指すならば、これらヨコの動きとタテの動きをうまく組み合わせて、プレーンに乗ってヘッドが動くようにしていくことになります。「自分のグリップ」をつくることをチャプター2で説明しましたが、つくったグリップの左右の手の向きに応じて、タテの要素が強くなるかヨコの要素が強くなるかが変わってきます。
ヒンジの動きをする限り、フェースの向きは変わらないと説明されています。実際、軌道に対しての向きは変わらなくなります。右手首を甲側に折った場合(左で説明すると手のひら側)フェースの向きは同じでもロフトが立つ状態になります。「掌屈(しょうくつ・左手首としては、手のひら側に折ること)」させてダウンスイングをすると、ハンドファーストの形でインパクトでき、ロフトを立てて当てるので距離を出しやすくなります。
逆に、右手首を手のひら側に折る(左手首としては、手の甲側に折る=背はい屈くつ)とロフトが寝た状態になります。掌屈、背屈とも、フェースの向きを変えずにロフトを立てたり寝かせたりできるわけです。