「非行少年」というレッテルが非行を悪化させる?【眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学】

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【非行につながるラベリング理論】
人は誰かに対し、レッテルを貼って見てしまいがちです。そして、そのレッテルによって見られた人の内面も変わっていくのです。このような事象に関し、おもに非行少年についてベッカーが提唱したのが「ラベリング理論」です。
 ある少年がたまたまある犯罪を犯したとします。それは、ただ一度きりのことであって、そのままであれば彼はまっとうな大人になったかもしれません。しかし、彼が検挙され、少年鑑別所に入ったとしましょう。それが知れわたると、彼は「鑑別所にも行った不良」というラベリングをされてしまいます。そして、まわりからそう見られ続けることになり、彼はいつまでも罪を犯し続けるようになるのです。
結果的には、ひとつの理論だけですべての現象を見るのではなく、さまざまな事情を考慮した上で、対策することが重要となるのです。