「家庭環境に問題がある=非行に走りやすい」はウソ⁉【眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学】

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【家庭より友人関係の影響が大きい】
少年の非行が取り上げられると、その家庭環境に目が向けられることが多くあります。たとえば、両親から暴力を受けて育つと、子どもは問題解決の手段として、相手を攻撃するのが一般的だと考えてしまうようになりがちです。
ただし、実証的な研究によると、非行の原因としての家庭環境は、一般に考えられているほど大きくはなく、むしろ友人関係の方が大きいという見解が多くなっています。
親子の関係が希薄だと、子どもがどこで誰と遊んでいるかわからず、非行グループと接触していることに気づきにくいこともあるでしょう。ただ、それはいずれも直接的な原因ではないため、家庭環境に問題があることで非行に走るというのは、短絡的な考えと言えるのです。