犯罪を「しない」要因は何かという考え方【眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学】

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【4つの「絆」が犯罪を抑制する】
 これまで、人はなぜ犯罪を犯すのか、という観点で考えてきましたが、それとは逆に、「人はなぜ犯罪を犯さないのか」を考えたのがハーシです。
 彼はその要因が4つの絆にあると考えました。これを「社会的絆理論」と言います。
 最初の絆は「愛着」です。これは、家族や学校、友人に対する愛着が犯罪を抑制するというもので、研究では学校が好きな人ほど非行に走らないという結果も出ています。
 ふたつ目は「投資」です。今の生活を手にする過程で勉強や時間など、多くの投資をしています。もし犯罪を犯してしまえば、それらが無駄になってしまうという考え方です。
 3つ目は「巻き込み」です。これは簡単に言えば「暇」です。スポーツでも勉強でも、忙しくしている人は悪いことをしている暇はありません。大人であれば仕事の忙しさでしょう。無職の人が犯罪を犯すことが多いのも暇な時間があってのことだと考えられます。
 最後は「規範」です。私たちが生活している社会には、法律やルールなどがあり、それによって安全で秩序のある生活が確保されています。自分もその中の一員であり、それを尊重し、守るべきという意識が犯罪の抑止につながっているのです。