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※ 視聴回数は1日1回更新されます。プロレスリング・ノアは7日、東京ドームホテルで会見を開催。プロレスラー・武藤敬司(59)の引退試合が来年2月21日に東京ドームで開催されることが発表された。会見に出席した武藤は、引退試合が決まった心境を語った。
思い出の詰まった東京ドームでの引退試合が決まり、武藤は「東京ドームで引退できること、レスラー冥利(みょうり)につきる。非常にうれしい」と喜んだ。
会見には、新日本プロレスの同期で“闘魂三銃士”として共に時代を築いた蝶野正洋も登場した。生中継のゲスト解説を務めることが発表されると、蝶野は「武藤さん、長い間ご苦労さまです。新日本とノアはライバル関係できましたけど、プロレス業界のことを考えると東京ドーム進出は素晴らしいことだと思います。武藤さんの引退試合。我々、三銃士世代を代表するレスラーなので派手に」と呼びかけた。
すると、横に座っていた武藤は「当日、何してくれるの?」とニヤリ。蝶野は「今年ぐらいから『一緒に引退やろうぜ』という話を武藤さんが振ってくる。俺は、去年の暮に腰の手術をしてリハビリ中なんですけど、まさかこんなに早く引退すると思ってなかった。俺は2月は間に合わない!」と何かを察知して予防線を張った。
武藤は「さっきさ、チケットの(値段)設定の金額を聞いて、俺も驚いている(最高額は50万円)。高ぇから。もし、売れなかったら、お前も引退しちゃおうよ!」とさらっとオファー。蝶野は「チケットの伸びが悪かったら俺も引退させられるの?なるほど、そういう駆け引きね…。ぜひ、皆さん2月21日は東京ドームに」と呼びかけた。
2人は単なる同期ではなく、入門日も同じ、デビュー戦も同じという縁がある。ケガの多かった武藤だが、引退試合をするまでプロレスをやりきった。蝶野が「武藤さんはプロレスの試合を『作品』とおっしゃる。そういったものを組み立てられる、できるレスラーがいなくなってきている」と評すると、武藤は「俺たち、デビュー戦したじゃねぇかよ。引退試合も俺がうまく組み立てる。俺は、最後まで諦めないからな」と危険な予告。腰が悪い蝶野は会見場で20メートルほど歩くのにも苦労したことを打ち明けると、武藤は「俺がリングまで車いす押してやるからよ」と粘り強く交渉した。
武藤は「引退試合まで数試合する。そこで、試合を通じて蝶野に発破をかける。アドレナリンを出させる試合をして少しでもリングに近づける」と固く決意。リングに戻れるように体をリビルド中の蝶野は「会見前に武田(有弘CyberFight取締役)さんが、ものすごく緊張していた。何を緊張しているのかと思ったら…。ここで俺をハメるために緊張していたのか…。ここで要求されると困りますね(笑)。いやぁ、ハメられましたね」と苦笑い。武藤は「タッグマッチで俺の横に並ぶか?俺が9割働くよ、頑張って」と最後まであの手この手を繰り出していた。
引退試合は『KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING“LAST”LOVE~HOLD OUT~』で、来年2月21日に東京ドームで催される。開場は午後3時から、試合開始は午後5時からとなる。
チケットは公式ファンクラブが8日から発売開始。そのほかでも順次、発売される。チケット料金は、VIP席が50万円(1列目:プラ柵内、引退試合特典付き、専用ゲートから入場)で、ロイヤルシートが10万円(2列目:プラ柵外最前列)で、最安値のスタンドA席で5000円となっている。