支援者から「おめでとう」38年求めた「完全無罪」

朝日新聞社

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判決後、前川さんは支援者から「おめでとう」と声をかけられ、握手しながら会見場へ。支援者や記者ら約100人を前にマイクを握り、「何度も再審を諦めようと思った。つらかった」と振り返った。
 言葉に詰まり、涙をこらえる場面もあった。「自分で自分を褒めるとすれば、反骨心があった」。裁判長の謝罪にも触れ、「心に熱くこみ上げるものがあった。裁判所のエールだと受け止め、前向きに歩んでいきたい」と語った。