京都府警の白井利明本部長（56）が部下に「殺すぞ」と発言したとされる問題で、国家公安委員会と警察庁は3日、白井本部長を更迭する人事を決めるとともに、長官訓戒の処分をした。発言がパワーハラスメントにあたると認定した。14日付で長官官房付に異動させ、後任に吉越清人・警察庁会計課長（53）を充てる。
警察本部長の更迭や本部長自身の言動による処分は、いずれも極めて異例だ。
警察庁などによると、白井本部長は8月、府警本部庁舎内で職員から施策について説明を受けた際、「殺すぞ」と発言した。さらに、同月に別の案件の説明を受けた場で、他の職員3人の前で、前回の発言の対象となった部門に「『殺すぞ』と伝えておけ」と発言したという。