ハサミを高速で震わせて音を出すスナガニ 音が発生する詳しい仕組みなどは謎

朝日新聞社

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 ハサミを高速で震わせて音を出すカニを、京都大や北九州市立自然史・歴史博物館などの研究グループが見つけた。ただし、音が発生する詳しい仕組みなどは謎に包まれているという。研究結果が国際学術誌にオンライン掲載(https://doi.org/10.3800/pbr.20.169別ウインドウで開きます)された。
 音を出すことがわかったのは、世界中の温帯~熱帯の砂浜に生息するスナガニ類の一種であるナンヨウスナガニ。この仲間には、ハサミを直接地面にたたきつけたり、ハサミの内側にある小さな凸凹部分を脚の一部にこすり合わせたりして音を出すものがいる。メスを誘う求愛や、巣穴に侵入する敵への威嚇のためだと考えられている。