転がすと発電するスーツケース「ESCAPE」、歩きまわって性能を検証!

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Viibar inc.

bouncy / バウンシー

特殊なタイヤを搭載し、移動するだけで電力を発電するハイテクスーツケース「ESCAPE」。旅行中に発電するとどれくらい便利なのか気になったので、実際に山手線を歩いて、発電性能を調べてみました。
スマホと連動する専用バッテリー
ファブリック柄がスタイリッシュな小型スーツケース「ESCAPE」。
上部ポケット内にモバイルバッテリーを収納するスペースがあり、USBケーブルが備え付けられています。ケーブルを接続してスーツケースを引っ張ってみると、すぐにバッテリーのLEDが点灯して反応も良し。
専用バッテリーはBluetooth搭載で、専用アプリ
「ROLLOGO」と連携可能。接続するとダッシュボードから「発電しているかどうか」「何mAh発電したか」といったバッテリーの現在状況が一目瞭然になります。
iPhoneを満タンにするまでの距離は?
そんな旅行に便利な発電スーツケース、気になるのは発電量はどれくらいなのか、ではないでしょうか。というわけでやってきたのは渋谷駅。キリのいいところまで歩いて、バッテリーの残量ゼロから、発電量をチェックしてみます。
ひとまず原宿駅まで歩いてみましたが、アプリで見ると発電量はゼロ。転がすとLEDが反応するため、発電自体はしている模様。
ESCAPEの開発元に問い合わせたところ、バッテリー残量が「0→1」までは最も電力が必要なため、1,000mAhまで充電するといいそうです。よく見るとバッテリーにも「Charge before use(使う前に充電してください)」と書いてありました……。
そうこうしてバッテリーを1,512mAhまで充電し、原宿駅から再スタート。数メートル歩く間に、アプリで発電量が増加していきます! 最終的に代々木駅までの約3kmを歩くと、合計で264mAhを発電することに成功。
iPhone XSのバッテリー容量は約2,600mAhなので、3駅歩いてiPhoneの10%と少ししょっぱい数字……。つまり、1周約35kmの山手線を一周りすれば、iPhone XSを一度満タンにするくらいは電力を貯められるようです。
セキュリティ機能も充実
正直なところ、発電機能は「ないよりはマシ」程度ですが、ちょっと使った電力が歩くだけで回復していくのはうれしいポイント。
なお、発電する特殊タイヤを使っているだけあり、自転車のダイナモライトほどじゃないものの、引っ張る時の抵抗が通常のスーツケースよりは強めに感じました。
コンビニはおろか電源すらない秘境に迷い込んでしまっても、なんとかスマホを復活させて調べ物したり電話したりできるポテンシャルは秘めています。
さらに、ESCAPEには「スーツケースが動くと通知」「アプリとの接続が切れると通知」といったセキュリティ機能も搭載。盗難を事前に防止でき、置き忘れても最後に接続が切れた場所がマップ表示されるので、安心して旅行できそう。
もちろん、スーツケースとしての機能性も十分。容量は35リットルと2泊〜3泊分くらいで、ノートPCスリーブや底面に格納式のトイレタリーバッグもあります。外側に合体させて運べるスーツバッグや、防水のケースカバーも同梱しています。
実際に年末年始の帰省でも使ってみましたが、スーツケースにモバイルバッテリーがあるというのはなかなか便利。乗り物に乗っている時はスマホを充電して、徒歩移動中はバッテリー自体を回復してくれます。
使うと減っていくだけのモバイルバッテリーより、気楽に電力を使えて、発電量をチェックすること自体も地味に楽しめました。
旅行だけでなく、カメラ機材などをスーツケースに積んで移動するスタイルの人は、効果的に発電機能を活用できそうだと感じました。
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そんな「ESCAPE」は、一台799ドル(約86,000円)で公式サイトから購入可能。これからのスマホ時代、スーツケースに発電機能はスタンダードになるかもしれない、そんな未来を感じさせるスーツケースとなっていました。