視聴回数151,231回
※ 視聴回数は1日1回更新されます。 質の悪い睡眠や慢性的な睡眠不足は、日中の眠気や判断力の低下だけでなく、免疫力を下げ、ホルモン分泌や自律神経に悪影響を与えます。
たとえば、食欲にかかわるホルモン分泌に異常をきたすと太りやすくなり、悪化すると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こします。心筋梗塞や脳血管疾患、がんの発症リスクも高まります。
そのほかに、うつ病など精神疾患のリスクを高めることもわかっています。
また、日本では働く人の3割近くが交代勤務に従事しているといわれます。不規則な勤務形態では、睡眠も乱れやすくなります。そうした状況を少しでも改善しようと、体内時計を同調させやすいシフトを組む業態もみられます。体内時計は、後ろにずらすほうが合わせやすいことがポイントです。
たとえば、看護職のような3交代制の業態で、「日勤→準夜勤→夜勤」の順で数日間ずつ後ろにずれるシフトを組む方法です。ランダムなシフトより、体への負担が軽くなります。もちろん、同調のしやすさには個人差があり、誰でもうまくいくとは限りません。
本来、職種によって睡眠に差が出てはならないはずです。どんな仕事も、十分な睡眠が確保される働き方が求められます。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修/西野精治