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※ 視聴回数は1日1回更新されます。都内で開催中の「第35回 東京国際映画祭」で25日、今年3月に57歳で亡くなった青山真治監督の代表作、『EUREKA ユリイカ』(2001年)と『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05年)の上映が行われた。『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』の上映前には、浅野忠信、宮崎あおい(※崎=たつさき)、飛び入り参加で中原昌也が登壇し、青山監督を偲んだ。
宮崎が、青山監督に初めて会ったのは『EUREKA ユリイカ』のオーディション。13~14歳の頃のことで、「当時はまだ子どもで、監督は髪の毛も長くて、ニコニコしている印象はなかったんですね。大人の寡黙な監督という印象だったのですが、年を重ねていく中で、監督ってこんなにニコニコと楽しそうにされている方なんだと、どんどん印象が変わっていった」という。
最終的に「監督と役者というよりは、お父さんと娘のような感覚でいる」と宮崎。青山作品への出演は、『ユリイカ』、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』の後、『サッド ヴァケイション』(07年)が最後になったが、「自分のお祝いの席にきてくれことがあって。監督と(斉藤)陽一郎さんがギターを弾いて歌ってくれて。お仕事を抜きにして、人生の中ですごく大事な人。それはこれからも変わらない。お父さんみたいな人です」と、語っていた。
浅野は『エリ・エリ~』の撮影中、「僕、お酒が飲めなくて、監督にどういうお酒だったら飲めますかね、と聞いたら、焼酎を勧められた。飲んだら次の日、二日酔いになって、すごく気持ち悪い中、撮影していたのが草原でギターを弾くシーン。めちゃくちゃ頭痛くて、全然ダメでした」と反省まじりに思い出を語っていた。
中原は「亡くなって、映画ってものが永遠であるってことを教えてくれた。映画そのものよりも本人から教えられたような気がして。今、というか永遠に好きな映画監督です」と話し、「彼が蘇生するまで『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』は観ないことにしました。永久欠番です。皆さんは楽しんでみてください」と、観たいけど観られない複雑な思いを吐露し、喪失感をにじませた。
『ユリイカ』の上映後のトークイベントでは宮崎も「(同映画を)観ることができなくて。観るには時間が必要かな」と話していた。