大沢たかお、『沈黙の艦隊』実写化で“海江田艦長”役に不安「似てないな…」 原作者・かわぐちかいじ氏が優しくフォロー

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Prime Videoは25日、都内で会見を行い、かわぐちかいじ氏の人気漫画『沈黙の艦隊』の実写版映画を大沢たかお主演で製作し、9月29日から全国の東宝系にて劇場公開すると発表した。会見には大沢も出席したが、自身が担当する役どころについて率直な思いを打ち明けた。
 同作は、漫画家のかわぐち氏によって、1988年から96年まで週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る。物語は、日本初の原子力潜水艦が、日米共同で極秘裏に建造されたことから始まる。乗員は日本人でありながら、米艦隊所属という数奇の宿命を背負った超高性能原潜。艦長・海江田四郎(大沢)は、この原潜と乗員76人を伴い航海中に逃亡する。理想とする世界の実現へ向けて海江田が描いた大胆不敵なシナリオと、海中での天才的な戦闘術に、日米は翻ろうされ、重大な決断と選択を迫られることになる。
 核戦争や国際政治、世界平和など、鋭くも、重く真摯な問題提起がなされ、連載当時には各方面で論争を呼び、国会でも話題になるなど社会現象を起こした。大沢が、主人公の艦長・海江田四郎を演じ、同作のファンであることから、防衛省・海上自衛隊との協力体制の構築や、原作者のかわぐち氏へ企画プレゼンを行うなど、自ら本作のプロデュースも務める。
 この日の会見で、かわぐち氏が「この主人公は、唯一モデルを設定しなかったというか、モデルがないんです。古代ギリシャ彫刻に見られるアルカイックスマイルを想定して、その中に謎めいた感じを込めた」と回顧。「この間、セット拝見しまして、白い制服の大沢さんが立っているんですけど、帽子の縁を挙げると、ピカッと光る目が見えるんですよ。海江田がここにいたと。俳優さんが持っている力、軍帽、制服が持っている魔力というか力もあるんでしょうけど、それ以来、海江田艦長が大沢とオーバーラップしました」と最大級の賛辞。
 これを受け、大沢は「その日(かわぐち氏が撮影現場を訪れる日)は、朝からスタッフも含めてかなり緊張していました。先生も、最初はおそらくいろいろ不安な気持ちでいらっしゃったと思うのですが、実際にいろいろと説明を聞かれているうちに、少しだけ信じてくれたんじゃないかなと(笑)。最後にサインをしてもらったのですが、急に自分のペンで画を描きだしていただいた。すごく感動しまして。改めて、海江田の似顔絵を見た時に、やっぱり似てないなと感じました」と笑わせた。