佐藤浩市、マスク姿でボヤき…「クレイジーな映画ばっかりやってる」 撮影スタイルの変化に覚悟も

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 俳優の佐藤浩市が2日、都内で行われた映画『銃2020』(10日公開)の完成発表記者会見に出席。新型コロナウイルス対策のため、野外で行われたが、距離感にボヤきが止まらなかった。
 佐藤はマスクをつけたまま、会見場所に登場した。本来は友近やリリー・フランキー、村上虹郎らも参加する予定もあったが、新型コロナウイルス対策のために人数が絞られた。それでも共演者とは距離が近めだったため、佐藤は「ソーシャルディスタンスもへったくれもない並びです」とボヤき。そして「この距離感で並ぶのは久しぶりですが、そういう映画なので、よろしくお願いします」とアピールしていた。
 自粛期間の生活を振り返ると「ほとんど変わらない。自宅で本読むか、ゴルフネットワークを見るか、トレーニングするか。普段、外に出るタイプじゃない。影響なくて申し訳ない」と頭をかいた。
 緊急事態宣言も終わり、6月に入ると仕事も再開。「改めて撮影現場にいると自分が何者なのかを再確認できる。普通に仕事をして1年間を過ごしていたら感じられなかったことを改めて感じられたことはよかった」としみじみ口にする。
 撮影も大きな変化があった。撮影所では検温や靴底や手をアルコールで消毒するなど入念な対策をしているそう。本番直前までフェイスガードもする。衛生班という部署まで立ち上がった。「『今までと違って、やってらんないよ』ではなく、僕ら自身が、それに慣れていかないといけない」と話す。そして「社会が変容したように芝居も変容する。マスクをつけて芝居をすることもありえる。目だけで語るしかないシーンも当然、出てくるでしょう。それでいいと思うし、それを自分たちが面白く、違った意味のつかみにしていくしかない。それしかない」と変化を見据えていた。
 また、40年来の付き合いがある奥山和由プロデューサーから「『Fukushima 50』をやってる佐藤浩市が、この役はやらんだろうと思ったら二つ返事で『やる』って言ってくれた。よほど、立派な人をやってきたからフラストレーションが溜まっていたんでしょうね。(演じたのは)クズのような男ですから」とニヤリ。苦笑いの佐藤は「最近、クレイジーな映画ばっかりやってる。一部のまともなヤツ以外は」と返していた。
 同作は、原作小説を書いた中村文則氏が自ら脚本を担当し、奥山和由プロデューサーが企画・製作、『百円の恋』や『嘘八百』、『全裸監督』で知られる武正晴監督がメガホンをとった。この3人が再び集結し、新たなストーリーを紡ぐ。
 会見には日南、加藤雅也も参加した。