お葬式に早割って!? おサイフにも家族にも、とっても大事なサービスだった

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

初めて喪主を務める年齢の相場は、47.1歳。これは、葬祭業界大手の公益社が、20~80代の喪主経験者500名を対象に行った「葬儀リテラシー」をテーマにして行った意識・実態調査により明らかになったデータ。だが、
いつ何時、家族や親戚の不幸があり、葬儀を任されるかわからない。
急に喪主になったのでは、対応が遅れてしまう。だから、前もって…と、いうのが「小さなお葬式」の早割。
ネット系葬儀社が業界に巻き起こす新風
このサービスを展開するのが、大阪に本社を置くインターネット系葬儀社「ユニクエスト」。彼らは、これまで業界のタブーをいくつも破ってきた。
その最たるものが「小さなお葬式」という商品。基本プランに必要な物品やサービスを全て盛り込んだ、追加料金のかからないお葬式。式場・祭壇の飾り・棺桶・お坊さんなど葬儀の全てに関して、徹底的に無駄を排除し、適正価格を追求した。現在はお坊さんの評価システムなども運用開始している。
そんな彼らが2014年から展開しているサービスが「早割」。長生きすればするほど、葬儀代が安くなるシステムで、申し込んでから30日後、1年後、2年後と3段階で割引額が上がって行く。登録人数は年間3000人ずつ増え、のべ5万人を超えているという。
自身の結婚式準備の時、ブーケや料理をどういうものにするかウェディングプランナーに聞かれた時、嫁の手前、「一番安いヤツで!」と言えなかった私は、この「早割」というサービスを初めて聞いた時、驚愕した。葬儀という神聖な儀式に、「割引」などという下世話な概念(個人の感想)は、相入れないものだと思っていたからだ。
しかし、価格の割引だけではない「確かな価値」があった。
「家族の大事な時間になった」との声
ユニクエストを通じて取材した、大阪に住む高野さんの話にハッとした。
高野さんのご家族はこれまで、数年前に亡くなったお婆ちゃん、お母さん・お父さんの3人が「小さなお葬式」の早割に登録してきた。いわば、筋金入りの早割ユーザーだ。
--早割に入会した背景は?
高野(母):母の具合が悪くなってから、葬儀のことを考えるようになり、インターネットで見つけたのが「小さなお葬式」。同時期に、口コミで噂を聞いた娘からも、薦められたので、入ることにしました。
高野(娘):父と母も入ったきっかけはお婆ちゃんでした。お婆ちゃんの葬儀の後、家族でそれぞれが死んだ時のことを話し合いました。お母さんやお父さんには、「ちゃんと葬儀の準備は自分でやってね、やってくれたら私もその通りにちゃんとするから」と。死んだ後のことについて話せるいいきっかけになりました。
高野(母):自分が死んだ時に、子供たちに苦労をかけたくないと思って、自分と夫の分を申し込みました。
--早割の魅力は?
高野:お婆ちゃんの時も早割を使いました。「葬儀が安くなる」というお得感もあるにはあったんですけど、長生きをすればするほど安くなるという捉え方もできるサービスなので、と心の底から「お婆ちゃんに長生きして欲しい!」と思えたので、そういう辛い時期でも、楽しく前向きに家族で看病することができました。
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早割は価格だけじゃない、家族のその後を話し合う機会を与えてくれるサービスでもあった。
確かに、生まれる前に「子供の将来」を考える親は多い。ならば、死ぬ前から「親のその後」についてちゃんと考えている子供も多くいて良いはず。
親と大切な「その後」を話す時間を作ってみては?
小さなお葬式「早割」
株式会社ユニクエスト