「筋トレしちゃうと太くなる」という心配はしなくていい【眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話】

ラブすぽ

 一生懸命に筋トレに励むと、筋肉がつき過ぎてムキムキ体型になってしまうのではないか、競輪選手のように脚が太くなるのではないかと心配する声が、特に女性から聞かれることがあります。
 でも、その心配はしなくてOK です。競輪選手などの体型は、自分の体重より重いバーベルを上げ下げしたり、全力で走り込んだりなどハードメニューのトレーニングを大量にこなし、同時に大量の食事を摂ることで培われたもの。ですから、一般の人に推奨されるトレーニングのメニューで、アスリートと同等の筋肉をつけることは不可能です。
 これまでお話した通り、太ってしまうのは筋肉が減って代謝が下がり、その結果体脂肪が増えることが原因です。ですから、逆に筋肉を鍛えることで減ってしまった筋肉量を取り戻せば、自ずと体脂肪は減っていきます。
 体脂肪を減らすペースを上げるために食事制限をすると、筋肉の減少が加速してしまうので、必ず筋トレを並行してください。そうすれば筋肉を維持しながら体脂肪だけを減らすことができます。
 アスリートボディを目標に掲げるのも、もちろんすばらしいこと。ただし、アスリートはせいぜい30代までが勝負ですが、健康も美容も一生もの、つまりスポーツとは別ものです。一生見た目も機能も若々しい体でいたいなら、無理は禁物です。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二